日本における運搬の歴史
西洋や中国などではすでに何千年もの昔から運搬用に馬車が使われていましたが、日本で本格的に使われるようになったのは明治になって西洋文化が急激に持ち込まれるようになってからのことでした。
実は、馬車の文化はすでに奈良・平安時代に朝鮮半島を経由して伝えられていたのですが、山が多くて平野が少ない日本の地形の中を走るには馬は実用的ではなかったり、"馬は乗るもの"という意識の強かった当時の貴族階級の人たちは運搬用には牛車を用いるのが一般的で、これが大衆にも広まって江戸時代までは荷物の運搬や畑仕事にはもっぱら牛が使われていたのでした。
その後蒸気機関車が登場してくると馬車はいよいよ衰退していくかに見えましたが、鉄道による商品の輸送量が増えるにつれて、今度は鉄道の駅から目的地まで荷物を届ける手段として以前にも増して馬車の需要が高まってきました。
ところが明治31年になって外国との交流が盛んになって、自動車やバイクが大量に輸入されるようになると、人々の関心はすっかりそちらへ向けられるようになりました。
そして日本にトラックが初登場した1902年、明治35年には、車を見たことのない多くの日本人がフランスから輸入されたトラックが荷物を運んでいるのを見て目を丸くして驚いていたと言われています。
トラック誕生について調べてみるのも面白いですね。
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